YouTubeでビデオクリスマスカード

 YouTubeでクリスマスカードが送れるという。一般ユーザにはテレビ番組のアップロードばかりでなく、ホームビデオやオリジナルビデオの作成を勧め、これを機会にYouTubeへの登録も推進したい考えかもしれない。

YouTubeで「ビデオクリスマスカード」(ITmedia)

インターネットの初期の頃から、Webの年賀状というものが出てきた。当時は自分でWebページを作れる人や公開スペースを持っている人が少なかったから、スポンサー企業の作る年賀状のWebページでも重宝がられたと思う。今から見れば、なんのことはないちょっとしたGIFアニメにすぎなかったわけだが、その程度でも珍しさもあり、新しい時代のハガキを使わない年賀状のイメージがあったものだ。


 このYouTubeのビデオクリスマスカードを見ると、何かその時代のときのような印象を受ける。Webの立ち上がりの時と同様に、現在は動画Webが立ち上がりの時代であるのだと。PCとネット、ブロードバンド、ビデオカメラの普及があって初めて可能な企画だといえる。またYouTubeがお茶の間に近い存在になってきたことを示すものだとも言えよう。


 これまではYouTubeはテレビの見たかったあの場面をネットで見る方法というものから、著作権問題がらみもあるが、次第に日常で扱う動画の普通のプラットフォームのようになってくるかもしれない。自分も30GBのHDDビデオカメラを持っているが、撮影したビデオをどこにバックアップしておくかがすぐに問題になる。そうしたとき、YouTubeをオリジナルビデオのストレージのように考えて(分割する必要はあるが)、とりあえず撮ったビデオはアップロードしておけ、というようになってきそうだ。どうせ未編集のものは非公開にしておけばよいのだし、Flashビデオではあるが、RealPlayer11のようにダウンロードも楽になったので、ローカル側とのビデオファイルの出し入れも楽である。そういう使われ方が一般的になると、YouTubeのサーバー側の容量は大丈夫なのだろうかといらぬ心配もしてしまうが、GoogleYahoo!のようにメールの容量が事実上無制限になっている時代だから、これからはマイビデオもネット上に置いて、その容量の制限もなくなってくると思われる。「一家で見ようYouTubeなどどいうフレーズも聞こえてきそうな今回の企画ではある。