ネットのカキコミ頻度は月1回か週1回

 ネットへの参加率を測定するとしたら、何で測るべきなのだろうか。掲示板、ブログ、SNSなどへの書き込み頻度を調査した結果は、案外低いもののようだ。

一般的な書き込み頻度は「1か月に1回未満」か「1週間に1回程度」(Japan.internet.com)

 2ちゃんねる的には、毎日掲示板に書き込みしているような輩はニートか暇な厨房と相場が決まっているのかもしれないが、ブログその他を含めてもいいところ週に1回程度だという。平均すればそんな数かもしれないが、これはよく書き込む人とROM(Read Only Memeber)の格差が大きいことを示しているのかもしれない。


 掲示板しかなかった頃(それ以前はメールしかなかった)から、書く人は本当に中身がなくてもやたら書く人は多かった。一種の個性と言うべきだろう。ただ、公の掲示板では迷惑なだけである。大多数の人は読むだけだが、ニュースサイトでもなければ読むだけで、毎日アクセスするのはちょっとその気にはなれない。他人のブログも、読むだけのために毎日訪れる気には到底なれない。もちろんコメントするなどもってのほかである。mixiなどで、人の日記を足あとを付けてまでも、とても読む気にはなれない。


 しかし、読まれるかどうかは別にして、本当に誰でもが容易に書いて公開できる環境が整ったものである。日本人が世界で最もブログを書いているという話があったが、議論が下手なだけにその思いを書き込みにぶつける人が多いのだろう。自分の場合には、ふだんあまり議論できる相手が居ないということもある。ともあれ、書いてみると、何が書きたいことだったのか、意味のある話かといろいろと考えさせられる。それだけでも書いてみる価値はあるのかとも思う。


 後世に残る著作を残した人は、書いているときにどんなことを考えながら書いていたのかとか、おそらく後世に残そうと思って書いていたのではなく、その瞬間に書きたい思いで書いたものが結果的に歴史に残ることになったのだろうと考える。それほどの人でなくとも、リアルの日記を一生続ける人もいる。ネット以上にはるかに他人に読まれる可能性はないのに、なぜそれだけ書き続けられるのだろうとか考える。


 話はどんどん外れたが、ネットは紙にはあまり書いてこなかった人でも書き込みの意欲を掻き立てさせるものではないかという気がしているのだが、一般的にはどうなのだろうか。もし読むだけだったら、ネットの文章を読むよりは、やはり紙の書籍の方がはるかに面白いと思うし、時間がなくてネットの文書を斜め読みして過ごしているのが現実なのだと思う。