Flashベースの電子書籍

 Flashアニメで普通に本が読める。そんな時代がもうすぐにやってきそうだ。アニメーションで本をめくるような感覚のことから、FlipBookと言う名前のようである。

電子書籍「FlipBook」をFlashで 専用プラグイン不要に(ITmedia)
Flashベースの電子書籍ビューワ、イーブックが発表(@IT)

 Webでも文書が読める時代にはなったとはいうももの、ちょっと長い文書になると、Webで見て読むというのは、なんとなく頭に入らない。いろいろ原因は考えられるが、1つには画面の文書を下にスクロールしながらみたり、リンクをクリックしてページを切り替えながら読むことがある。なんとなくスムーズに読む文章が移動しないと、あまり頭に残らない。というより、そういう読み方に物心が付いた頃から慣れていないせいもあるだろう。


 そしてこのFlipBookだが、ページめくりがアニメーションになっていることよりも、文章を見開きで紙の本と同じように横に左から右と読んでいける点が、画期的なことかもしれない。同じ画面のままでページ内容が切り替わるので、なんなく紙の書籍で慣れた感覚に近い形で読み進められそうである。実際、Flashなので文字の大きさやデザインを変えたり、絵や写真を強調したり、動画を組み込んだページなども、マルチメディアなのだから実現できそうである。


 文章や写真をWebに載せるというより、書籍をWebでシミュレートして、かつ表現力の豊かなWeb書籍が実現しそうである。動画はYouTubeのおかげでFlashビデオが主流になりつつあるが、ただのアニメとしてではなく、書籍アニメーションとしてこそ、Flashアニメも主流になってくるかもしれない。