米テキサス州でUFO目撃情報

 UFO目撃ネタが速報になることは珍しい。しばしばUFO目撃情報は話題になるが、時代が移り変わっても、あいまいさには変わりはないようである。

米テキサス州でUFO目撃情報相次ぐ (nikkan sports)

 UFO情報といえば、古くはロズウェル事件から、月面着陸したアポロ宇宙船の飛行士も多数目撃していたという情報までいろいろある。月面に降り立ってみたら、すでにUFO基地が建設されていたなどという話まである。テキサス州のヒューストンは言わずと知れた宇宙センターのある地だけに、しばしばUFOが偵察に来ているのでは、という推測もいくらでも成り立ちそうである。


 米国の話は大きすぎるが、日本でもどこかの地方新聞にUFO目撃かと騒がれて、その撮影した写真が紙面に掲載されたなんてケースもある。UFO目撃→宇宙人の存在→地球征服→人類滅亡、などというSF的妄想?がちらつくところに、この話への関心が根強いところがあるのかもしれない。特に、アメリカ人が「スタートレック」とか「スターウォーズ」、もっと昔だと「猿の惑星」とか「2001年宇宙の旅」のような映画を好むのは同じ根かもしれない。


 つい昨年末、日本の閣僚もUFO談議についてコメントしていたが、当事者のアメリカとは違って、なんだかどの政治家も目先の政治問題とかけ離れていて安心できるせいか、むしろ楽しそうだった。「UFOを信じますか信じませんか」と言ったって、状況証拠だけでは「あなたは神の存在を信じますか信じませんか」と訊くのと同じことだろう。ことさら信じる、信じない、を言い張るのは宗教と同じである。「科学の進歩した時代にUFOはありえない」などと言うのも、むしろ科学のことがわかっていない人であるような気がする。早稲田の大槻教授なんて完全にバラエティ番組ネタにして稼いでいたし。


 UFOと宇宙人が実在して地球征服を狙っているのだとしたら、とっくに地球は征服されていたはずである。現在、人類はテロだ、地球温暖化だと危機が叫ばれているが、ひょっとしたら争いを好まない宇宙人は、人類が勝手に滅亡するのを気長に待っているだけかもしれない(笑)。