HTML 5 が公開とは
一瞬、HTML 5とは、何の言語のことかと思ってしまった。HTML 4の後釜の規格らしいのだが、ちょっと待ってくれと言いたい気分である。「HTMLはバージョン4で打ち切りで、これからはXML形式の一部であるXHTMLに移行していきます」みたいなことを言ってきた自分の立場はどうなるのか(笑)。
「HTML 5」ドラフト、W3Cが公開(ITmedia)
そもそもHTMLは4.01で打ち止めで、その後はXHTML1.0や1.1に移行するはずではなかったのか。ところが・・・
W3Cは2000年に新標準としてXHTMLを勧告したが、後方互換性が低いなどといった問題からあまり普及しておらず、W3Cは07年3月にHTML作業部会を設置。GoogleやApple、Microsoftなどが参加し、HTML 5の仕様策定を進めてきた。
ううむ、GoogleやApple、Microsoftの陰謀であったか。今のWebアプリは自動的にHTML文書を生成するので、文法が厳密なXHTMLにするべきということだったのだが。XHTMLは手動で書く文法ではないから、手動でHTML文書を作成する人向けに、HTMLの新バージョンを提供するということなのだろうか。
それにしてもW3Cは何でもすぐ廃止したがるから不思議だ。やっとWebページが普及してきたところで、frameタグみたいに廃止だとか非推奨タグだとか、勧告とはいえ何か横暴な感じがする。MicrosoftのOffice Open XML Format などもそうだが、結局「標準」というのは。使う人の都合よりも提供する側の政治力の問題なのかと思えてくる。