携帯のGPS機能は便利なのか

 どんどん携帯が多機能になっていく中で、リアルタイム機能としてGPS機能がある。所有する携帯の機能の差にもよるのだろうが、認知度はいまひとつであるようだ。

携帯の歩行者向けナビを「知らない」約2割―位置情報サービスに関する調査
(Japan.ineternet.com)

 自分の持っている携帯にGPS機能がそもそも付いていることを知らないという人も2割で、ある程度知っていたとしても新たなサービス契約が必要になると思っている人もいるだろうから、これはしかたがない。自分も905iに乗り換えてから使っていない機能はいっぱいあるというか、メニューそのものがよくわかっていない。相変わらず携帯のメニューはスパゲッティメニュー(こんがらがるという意味で)ではないかと思う。カンの働く若者ならともかく、必要上しかたなく持っているような中高年には厳しいだろうと思える。


 しかしGPS機能は、「電話・メール」という機能とは別に、「携帯」することに意味のある機能だと以前から思っていた。昔から(今もだが)旅行や山登りに行くのに、必ず地図と磁石を携帯していたのに似ている。山の中ではなく都会地のど真ん中で迷子になっても、すぐに現在地を正確に割り出せるのは現代ならでは機能であり、携帯の進歩というよりGPSのおかげなわけだが、携帯でワンセグのTVなんか見るより、はるかに実用的機能だと思っている。


 ところが現在のように、簡単に自分の位置情報が知ることができるようになったのはわりと最近のはずで、それ以前は相手の位置を知るだけの有料サービスだけだった。携帯を持たせた迷子の子供、徘徊老人などの位置を知ることができるというものである。今もそのサービスはあるはずである。
 それはおかしい、歩行者にカーナビのように自分の現在地と目的地へのルートを示してくれるのが本来の機能だろうと思っていたのだが、やっとそうした機能になったようだ。


 ところが使ってみると、あまり使い勝手がよくない。現在地なんて緊急を要する場合が多いのだからボタン一発で表示されてよさそうなものだが、例のごとくメニューの階層をたどって、やっと[現在地確認]である。ここまではまだよいが、地図を表示するにはiモード接続となりパケット代が発生する。多機能とはいえ、ナビゲーションのメニューが細かすぎて探す気にはなれない。「歩行者のための」というのに、雑踏の中で立ち止まりながらこんなメニュー操作などやっていられないだろう。


 ドコモがGoogleと提携したはずなのに、表示される地図は見慣れたGoogleマップになっていない。と思ったら、Googleマップは独自にGPSと連携する機能を付け加えたようである。PCユーザなら、やはりこちらを使うだろう。

Google Maps for Mobile(iアプリ版)にGPS機能が加わりました(Google Blog)

しかし・・、自分のN905iではまだGPS連携サービスが対応していない!ということを発見してしまった。「なお、一部の端末では GPS 機能の提供が遅れていますのでご了承ください」に大当たりだったようである。これはGoogle、ドコモ、NEC?いずれのせいなのか。待つしかなさそうである。


 ところで、車のドライバーが携帯のGPSGoogleマップを見ながら運転することはありえないのだから、歩行者が本当に歩きながらでも、即座に現在地を確認できるようなインターフェースにしてほしいものだ。「機能があるのに、なぜ使わん」ではないだろう。