IE7自動更新へのカウントダウン

 Netscape Navigatorが退場する一方で、その直接の追い落としを謀ったInternet Explorerはとうとう半強制的にバージョン7にアップグレードされることが決まった。13日から自動更新が開始されるというが、Microsoftのサイトにはご丁寧に、カウントダウンの日数まで表示されている。本来ならば、新しいソフトウェアなのだから期待感から待ち遠しく感じらそうなものだが、逆に憂鬱さが感じられるのはなぜだろうか。

IE7の自動更新開始が迫る MSが告知ページ(ITmedia)
Internet Explorer 7の自動更新インストール(Microsoft)

 そう思って自分の日記を探したらその理由が見つかったIE7が出た頃、インストールしてみたら自分のマシンではWindowsが正常に起動しなくなったからである。ブラウザといえどもシステムの中では1つのアプリケーションソフトに過ぎない。それをバージョンアップしただけでシステム全体がおかしくなるなんて、いつの時代の話かと言いたくなる。自分だけでなく、IE7を入れてみたが不具合かパフォーマンスの悪さで、すぐIE6に戻したという話も聞いた。


 もう一昨年も話だから、それに比べたら改善されたかもしれないが、もしまた自分のマシンでは不具合が起きるようであったらと考えると憂鬱になるのである。自分で勝手にインストールしておかしくなったのならば、ある程度自業自得だが、「自動更新」のままにしておくと半強制的にアップデートされてしまうのだからどうしようもない。


 もちろん拒否することもできるのだが、Mirosoft Updateをかけるごとにしつこく更新を聞いてこらるのも煩わしい。特にプリインストールされたままの状態で使っているような初心者などだと、ある日突然いつも見ているブラウザの様子が変わってしまっていて慌てるなどということはないのだろうか。Office 2007にアップデートされてメニューが変わってしまってまごつくのと同様である。


 Microsoftのサイトには初心者向けにIE7の宣伝もしていて、IE6にも戻せますから安心ですのように書いてあるが、問題はどういうケースでIE6に戻さざるをえない事態になるかということだろう。「IE6に戻せて安心」みたいなイラストが描かれているが、安心なのではなく実質アップグレードできなかった憤りというか屈辱感みたいな方が大きいだろう。「あなたのマシンにはこのソフトを動かせるほどの能力はありません」と言われたようなものだからである。