Yahoo!のトップページ変更は成功したか?

 昨年秋頃からYahoo!Japanのトップページのデザインが変更されることが予告されていたが、今年のはじめからそれが正式になったようである。それほど注目していたわけではないが、改めてこの変更は成功したといえるのかどうか、どうもこのところのYahoo!の減収の発表やMicrosoftの買収提案の話と重なって見えてしまうのだが、実際のところはどうなのか。

【インタビュー】ヤフーのトップページ、リニューアルは成功したか(ITpro)

 Yahoo!Japanの直接の担当者の話だから割り引いて聞かなければならないが、率直な感想の多くは「見慣れたものを、なぜわざわざ変えたのか?」だろう。細かい部分の変化はともかく、10年以上も見てきたページを変えてもあまりメリットがあるとは感じられない。今の技術から見れば、確かに古臭くなったと言えるのかもしれないが、古いままの方が歴史を感じられて良いということもありうる。10年といえば、変更した担当者よりも長くYahoo!のページを見続けてきた人も多いかもしれない。


 トップページのデザインを変更したからといって、検索サイトを変更する人が続出するとは思えないが、訪れた人には軽い失望感を与えたかもしれない。確かに現代的なページに変わったこと(明らかにCSSAjaxを利用したと思われるページ)はわかるが、それだけにむしろありきたりのページになったという感じもする。どこかのブログページかネットニュースのページのようになった感じがする。


 直接関係はないのだろうが、Googleに抜かれた検索シェアを、トップページの見かけの小手先だけで取り戻そうとしているのかなどと考えてしまう。確かにGoogleのトップページなどはそっけないものであり、iGoogleにしてもそれほど良いデザインとも思えない。しかしやはりGoogleに行ってしまう。デザインとかコンパクトさを期待しているわけでなく、やはりYahoo!に対してとGoogleに対してとでは、初めから求めるものが違っているような気がする。なにもトップページだけのことではないのだが。