「春一番」の恐風

 日曜日は、というか土曜日からなのだが関東圏は1日中強風が吹き通しだった。まず朝から強風で窓がガタガタ揺れるので目が覚めた。2階なのでふだん雨戸を閉めて寝ないが、あまりに風が強いので朝方になってから雨戸を閉めてしまったくらいだ。日が昇ってもいっこうに弱まらず、特に予定もないので今日は外に出るまいと決め込んで、家に篭城してしまった。案の上、外ではいろいろと被害もあったようである。

春一番 首都圏につめ跡 恐風 (東京新聞)

 春一番というと、いよいよ暖かくなってくるという期待感を持たせるのだが、今回の強風は全くそんな悠長な趣はなかったようである。
 台風の日などもそうだが、こういう日に外に出歩くと怖いのは、自分自身は飛ばされないまでも、道路にいきなり何が飛んでくるか、わかったものではないからである。昔、風の中を小走りに急いでいたとき、突然目の前を飛ばされてきた大きな看板が横切って行ってヒヤリとしたことがあった。あと何歩か違っていたら、看板の直撃を食らって怪我をしていたことが確実だったからである。雪が降って足元がすべるなどということより、強風の方がはるかに怖いものだ


 実際今回も、トタンの屋根板が飛んできて新幹線の架橋にからんで新幹線が止まったらしいし、ビルの工事現場で足場が崩れ、鉄パイプやら鉄板が落下してきたとのことである。運が悪ければ直撃を食らって即死ということにもなりかねない。


 どうも天候が寒くなったり急に気温が上がったり、強風が吹いたりと「ゆらぎ」が大きくなっているようである。これもやはり地球温暖化の影響だと言えるのだろうか。直接的には、今シーズンはエルニーニョの逆のラニーニャ現象のせいだということらしいが、地球規模の予想というのはいまいち信用ができない。いつのまにか地球温暖化の影響だから、もうみんなでCO2削減の運動をするというのが常識のように思われてきているのも、何だか怖い気がする。