ドコモがAndroid搭載スマートフォンを投入

 ドコモが本格的にスマートフォンに乗り出すことになるのか、国内初となるGoogle Android搭載のスマーフォンを6月に販売するという。

ドコモ、Android端末を6月にも投入 「HTC Magic」発売へ(ITmedia)

iPhoneの獲得でソフトバンクに敗れたドコモは、必然的にiPhoneに対抗する立場になった。BlackBerryを企業ユーザ中心に販売し出したのも、その一環といえるだろう。ただ一般ユーザ向けになっていないせいか、ドコモユーザでさえBlackBerryを知らない人は多い。自分も持っているわけではないが「あのオバマさんも持っている携帯電話、スマーフォン」と説明することにしている。


 そのドコモが台湾製で、iPhoneに対抗するかといわれるAndroidを搭載するスマートフォンを出すことになった。いずれ国内メーカーのどこかも出すだろうとは思われていたが、ドコモみずからが先頭切って出すことになった。良く言えば進歩的、悪く言えば何でもありで、あまりポリシーが感じられない。これが「ドコモ・ブランド」だというのだろうか。


 Android自体はオープンソースのOSなので、どう発展していくかという関心はあるが、ドコモの携帯のサービスとの結び付きのイメージが湧かない。新機種やスマートフォンだというのはよいが、スマートフォン時代に合わせて根本的なパケット料金をまずなんとかしてくれという感が強い。散発的なメールだけでなく、YouTubeなどの動画も当たり前になるようならば必然的なことである。


 予想されることは、iPhoneが日本では不評だった理由である、従来の携帯電話の付加機能をそのまま装備し、かつスマートフォンとしてのインターネット端末機能も合わせ持つというものになるだろう。それだけに端末価格と月額の使用料がどれだけになるのかが心配ではある。というより現状では次に乗り換えたいと思えるドコモ・ケータイは見当たらない。周囲にはiPhoneに転向したドコモユーザもいる。自分は費用が適当になれば、いずれBlackBerryも検討すべきかと考えている長年の消極的ドコモユーザだけに、今後の発表には期待したい。