NECが薄型軽量ノートPC

NECが極薄計量ノートPCを新販売する。なんと重量725gだという。ネットブックの範疇ではないようだが、スペック的にはAtomSSD搭載とネットブックとほとんど変わらないようである。難点を挙げればVista搭載というところだろう。

10.6インチで725グラム NECが薄型軽量ノートPC(ITmedia)
極薄軽量ノートPC「VersaPro UltraLiteタイプVS」はどれだけ薄いか

 もともとノートPCのコンセプトはモバイル向きとしてのものであり、新機種が出るたびにどれかが進歩し、かつ小型にもかかわらずデスクトップ並みのスペックを持つというであった。ところがユーザが増えるにしたがって、やや路線も多様化し、ノートでも広い画面、拡張性などうぃ追求するA4ノートなども出現した。単に机のスペースを節約のためのノートPCということである。自分はA4ノートは買ったことがないのは、本来のノートPCのコンセプトと違うと思ってきたからである。また薄型も一部の機種では出てはきても、また高性能化のために厚くなったりと一貫しないことも多かった。小型、軽量という点で割と一貫してきたのはPanasonicの Let's Note だったろうか。実際に持ち運んでノートPCを使っている人ではよく見かけたものである。


 そしてネットブックが登場する時代となった。軽薄短小もさることながら、最大のインパクトは価格である。ノートPCは精密なだけに同じくらいのスペックのデスクトップPCよりも高額という常識を打ち破った。消費者にとっては、ましてやこのご時勢だけに、価格が大きな魅力である。数年使えれば元も取れるというものである。


 そしてネットブックに刺激されたのが、今回のNECのノートPCのように思える。ネットブックが売れるほど、従来型ノートPCの市場は厳しい。しかしビジネス用途では、本当にネットブックでこと足りるのかという問いかけでもある機種のようにみえる。そのためにノートPCの原点であるモバイル性に立ち返って追求したものに見える。ネットブックは安くて魅力的だが、もう少し機能性を持たせたいと欲するビジネス目的のユーザを狙ったものなのだろう。どれだけ反響があるか、Windows 7 が出る頃の方が引き合いがあるかもしれない。