Twitterが国内でも急成長
日本でもTwitterのユーザが急増している。2月には26万人だったのが、4月までで52万人まで倍増したという。やはり米国の影響だろうか。それでもまだまだ米国とは桁数が違う。この差は何なのだろうか。
Twitter、国内でも急成長 2カ月でUU倍増(ITmedia) Twitter、「広告でなくツールを収益源に」(5.20) Twitterの急成長続く 4月は米ビジターが3000%増(5.13)
Twitterユーザが増えたといっても、まだ何十万人の単位だったことに驚いた。米国は1月ですら455万人、現在は1700万人以上までに増加している。ホワイトハウスでさえ、Twitterによる情報発信を始めたのだから、その認知度の違いが思い知らされる。日本ではTwitterのことは知っていても、まだ何に使うというイメージができあがっていないようである。今のところ、ユーザ数としてはブログなどとは大きな差がある。
自分の周囲でもTwitterを話題に出す人がほとんどいないのも、さもありなんというデータである。しかし3-4月の急激な伸びは米国に触発されてのものだろう。日本ではどうのような使い方が発展するだろうか。携帯メールとの文化の差なども影響しているようにも思える。世界では標準的なショートメッセージであるSMSが、日本では携帯メールのお陰か、普及していないなどの事情がある。
以前にも書いたが、俳句や川柳など、ショートメッセージはむしろ日本人の得意とするところである。つい先日恒例のサラリーマン川柳の優秀作が発表になったりしている。1つのお題に対して多くの人がウィットに富んだ、時宜にかなったメッセージを投げかける文化があるように思える。
Twitterはさらにリアルタイム性がある。欧米では、むしろ緊急性を生かした利用のされ方が受け入れられているのかもしれない。また言語の問題がある。英語ならばメッセージの世界的な広がりも期待できるが、日本語だと日本人の中でしか通用しない。SNSでもそうではあるが、メッセージを介したコミュニケーションに期待するのであれば、やはり村社会のようになるだろうか。明確なビジネス利用の目的があれば、それはそれで意味を持つことになるだろう。
TwitterはGoogleのように広告に頼ることをする方針はないという。それならばどうやって収益を挙げていくのかの疑問も残るが、ビジネスユーザ向けに拡張ツールを販売するようなことを考えているという。YouTubeほどの投資が必要なサービスではないだろうが、果たしてビジネスベースに載せていくことができるかどうかは興味深いところではある。