Google Waveとは何か
Googleがデベロッパー向けカンファレンス「Google I/O」で新コミュニケーションツールとされるGoogle Waveのデモンストレーションを行った。「電子メールでリアルタイムコミュニケーション」するという、ちょっと混乱しそうな「未来の電子メール」なのだという。
Google Waveはコミュニケーションを再定義するか?(CNET Japan) グーグル、「Google Wave」を発表--電子メールでリアルタイムコミュニケーション Google I/O、ウェブの勝利宣言で開幕--HTML 5とAndroid 2のデモ披露 Google I/O DEVELOPER CONFERENCE(Google)
開発チームを率いているのは、Googleマップを世に送り出した兄弟だという。再びこのツールで旋風を巻き起こすことはできるのだろうか。電子メールとインスタントメッセージ(IM)が別々に利用されているものを、これらをSNS、Wiki、ファイル共有などのコラボレーションとも統合したコミュニケーションツールなのだという。電子メールとIMはアナログ時代の手紙と電話に対応したものを置き換えただけだが、これにWeb2.0的なツールとの統合したものが、新しい時代のコミュニケーションツールになるのだという考え方なのだろう。コミュニケーションツールの再開発を行っているという。
確かに合理的なツールだとは思うが、かつて統合ソフトとか統合ツールというものが、あまり流行ったためしがない。何でもできるという触れ込みでも、どこか中途半端になり結局は普及しないケースである。Google Waveがそうだとはいわないが、一般ユーザからすれば、結局は限定した使い方しかしなくなる可能性もある。従来の染み付いたパターンから、なかなか抜け出せないかも知れない。
Googleは徐々にGmailをSNS的な方向に持って行きたがっていたようだが、Google Waveは全く別のツールとして発表されることになるのだろうか。Googleサービスも多岐にわたり、流行り廃りもあるが、今後はGoogle WaveがGmailのような中核となるサービスになってくるのだろうか。