Twitterユーザのパレートの法則

 ここでもパレートの法則(別名80:20の法則)が成り立っているのだろうか。80:20どころが90:10くらいであるという。Twitterのメッセージの90%は約10%だけのユーザに投稿されているものだという。

Twitterユーザーの半数以上は「74日に1回」投稿(ITmedia)

 欧米を中心に、急速にユーザ数を増やしているTwitterではあるが、ブームに乗せられたユーザは、まだまだ何ができるのか、把握できていないようである。「独り言」とはいえ、全くレスポンスのないメッセージを発し続けることは、少なくとも他人とのコミュニケーションを望んでTwitterに登録した人にとっては、時間の無駄だと思えるだろう。その中でも、メッセージを発し続けられる人は、自己中心的な発想を持てる人、ナルシスト的な人なのかもしれない。現状では、こうした10%のマニアック的な人たちの活発な活動にTwitterは支えられているのかもしれない。


 しかし、これはまだ初期段階、普及の過渡的段階にあるかと考えることもできるだろう。仕事や組織の活動にリアルタイムでTwitterを利用すれば、大いに役に立つ場面が増えてきそうな気がしている。リアルタイムでのメンバー間を一斉連絡や、時系列での現場報告など、短いメッセージならではのフットワークの軽さから可能になるだろう。今のところは10%の人がいろいろな場での使い方を試している段階といったところだろうか。


 その他の人は可能性を感じて登録はしたものの、何のメッセージを発したらどうなるのか、思案中であるといったところだろうか。74日に1通の割合だというから、事実上はここ数ヶ月で登録はしてテスト的に1通だけメッセージを発してはみたものの、その後何をしていいのか、わからないといったところだろう。


 自分も似たようなものである。世間の出来事に意見をするということもあるかもしれない。しかし「世論」と言うには物足りない。だが、メンバーを決めてその連絡網のように使い出せば、多くのことに応用が利きそうだ。仕事の部署であれ、サークルであれ、共通の目的で目の前の進捗をメンバー全体に報告したり、状況を把握しながら次のアクションを決めるような場合である。携帯との連携も必須であろう。メールと同じようにも思えるが、同報性とリアルタイム性が違う。あえていえば字数的にもメールよりもSMSに近い。今度、メンバーと目的を決めて連絡網に利用しようと考えている。決して独り言やつぶやきではないだろう。