Vistaの失地回復を図るWindows 7

 Vistaの不評に関しては言われ尽くしたような感もあるが、冗談で「経済不況もVistaのせいじゃないか」というものまである。企業の20%しか導入を進めていないことからみても、もう好みの問題ではないことは明らかである。そしてなるべく早くWindows 7を登場させ、話題的にも企業へのアピール的にも、Microsoftは失地回復をしようとしているのだろう。

Windows 7はVistaの失敗を取り戻せるか(ITmedia)
企業の80%がVistaを飛ばしてWindows 7へ―ただし、時間を置いて(4.14)

 MicrosoftVistaで評判を落としたような論調ではあるが、技術の人間から見れば「Microsoftにはよくあること」、「だってMicrosoftだもの」といったところだろう。問題はこうした「理不尽さ」は前提にして、いかに現場の状況を切り抜けるかにかかってくる。個人の好みだけなら、Windowsだろうが、MacOSに走ろうが、やっぱりLinuxであろうがどうでもよいことである。しかし仕事の立場、ネットの立場となると違う。さまざまなレベルのユーザがいるし、好むと好まざるとWindowsが前提のシステムだってありうる。Microsoftの評論ばかりしていても仕事は進まないのである。自分で情報を得て、テストをして、これならなんとか切り抜けられそうだという対応策を出せなければならない。


 現状で言えば、Windows XPにしがみついているところもあれば、Vistaにしぶしぶ移行してトラブルに苦しんでいるところもある。ここにWindows 7が登場してくれば、どのタイミングで導入を考えるかという判断をしなければならないことになる。自分としては、とりあえずコストがかからないネットブックの導入をどうするかという問題がありそうである。とりあえずは自分で導入して、テストしてみるしかないだろうか。