Red HatのKVMとクラウド戦略

 RedhatRedhat Enterprize Linux + 仮想化 KVMクラウドのインフラを提供する戦略を明確にしている。仮想化はOSの一部になるものとし、OSと仮想化の両方を持つのは、すでにMicrosoftRed hatだけであるとしている。

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レッドハット、第4のハイパーバイザ「KVM」を軸とした新仮想化戦略(3.12)

 仮想化での競合はMicrosoftVMware、Citrix(Xen)となるとしている。XenとはFedora 8までで、以後は競合関係になることが明確になったわけだ。そして仮想化・OS・ミドルウェア・管理ツールのすべてを持ち合わせるのはRedhatだけであるとしている。確かに現状ではAmazonはじめクラウドの環境としてRedhatの採用率は高いだろう。しかしクラウドベンダーは限られてくるとはいえ、クラウドに対応するLinuxRedhatだけでは、あまり面白くない。むしろ複数のオープンソースを組み合わされて、優秀なクラウドが構成されるのも悪くはない。その意味では、次期バージョンのUbuntuXenが組み合わさってクラウドを構成するとか、より自由な選択肢が伸びてきてくれることを期待しているのだが、さて。