今さら聞けないtwitterか?

 最近、Twitterの記事が増えている。実際、米国での流行からやや遅れて、国内でも流行してきており、関心も高まっているのだろう。国内でのtwitterはどのように普及するのだろうか

Twitterとは 国内で“再流行”、一般化の兆しも(ITmedia)
Tumblrの国内UU拡大 Twitterは35〜49歳が半数(ITmedia)
Twitterの国内UU急拡大 半年で4倍に(ITmedia)
【お知らせ】ITmedia News編集部のTwitter、正式スタートです
日本IBM、Twitterでのプレスリリース情報配信を開始(CNET Japan)
twitter サンプル (ITmedia) (IBM) (朝日新聞)

 ミニブログとかSNS的つながりとも見られるが、シンプルゆえになぜこれだけ流行してきているのか、よくわからないといったところだ。同じWeb2.0サービスといっても、流行りそうで流行らなかったものもある。Second Lifeなどはその典型である。Webの表現力が豊富になっている現在、その真逆を行くようなtwitterが流行するのだから、ネットとは意外なことが起こるものだと改めて感じる。


 ただ、米国での流行と国内の流行は同質のものになるだろうかという興味もある。Webは英語のページであっても、日本語ページとして同じ内容が公開されるから、それほど国によって質的な差はないと思える。ところがtwitterはほとんどリアルタイムでフォローしてこそ意味があると思われるから、いちいち翻訳してというものではない。したがってどうしても言語によって、あるいはその国の文化によって使われ方が、少しずつ違ってくるのではないかと思える。


 特に国内では、企業でtwitterを導入しているところが増えている。これは初期の頃のブームが、どちらかといえばマニアックあるいはネットのヘビーユーザ中心だったことと異なるところである。その使われ方を見ると、ほとんどの場合、情報ヘッドライン的な使い方である。RSSのようでもあり、詳しい内容はリンク先を見るようになっている。twitterの内容自体が3行広告のようにもなっている。こうしたスタイルが企業系のtwitterの主流となっていくのだろうか。


 庶民的twitterとしては、俳句や川柳のような日本の文化が反映したような使われ方が流行するような気がしていた。twitterに似たような「はてなハイク」は、そうした路線を狙ったものだったろう。国内ではユーザの年齢層が35〜49歳が半数というのも面白い。ちょうど2ちゃんねるのユーザの年齢層にもかぶっている。短いメッセージの中に薀蓄を持たせることができるのは、やはりある程度人生経験を積んだ世代といえるかもしれないからである。
 またイベントやリアルタイムでの出来事の実況中継的な使われ方もある。まだまだ、イデア次第で今後どのような使い方が出てくるかは未知数の部分が多い。シンプルなものだけに、他のネットサービスとうまく組み合わせた利用法もありうるかもしれない。


 「今さら聞けない」というのは、誰にでも常識化していることについて、自分だけが知らなかったり使えなかったりすると恥ずかしいという意識が働いた言葉だが、今はむしろtwitterを、どういう場面でどういう使い方をするかということを、いろいろな人に聞いてみて、新しい使い方を考えてみたい段階であるように思える。