ネットショッピングは定着傾向か

 ネットショッピングも定着傾向にあるか。利用回数が増えるも購入価格は減少傾向にあるという。不況の影響もあるだろうが、ユーザがネット上での買い物上手になってきたことを示しているのかもしれない。

ネットショッピング、利用回数は増えるも平均購入価格は減少傾向(ITmedia)

 1年間で平均13.7回、1回あたり9051円の出費だという。月に1度強のネットショッピングで、出費もいいところではないだろうか。自分の場合も書籍やDVDなどでは5,000円以内くらい、ギフトなどの物を買ったりホテルの予約などでは1万円を超えたりすることがあるので、平均的なネットショッピング利用者かもしれない。購入ジャンルはやはり圧倒的に書籍が多いようだ。「本が売れない」という傾向は店舗型書店だけの話なのかもしれない。衣料、バッグ、アクセサリーなどは直輸入品などがリーズナブルな価格で売られているからかもしれないが女性の利用者が多い表れからもしれない。音楽CD・ビデオ・DVDは老若男女問わず購入しているかもしれない。実際ショップに行ってDVDなど探している余暇があればいいのだろうが、なかなかそうもいかないし、買いたいDVDがはっきりしていれば、検索1発で探して発注することができる。本にしろDVDにしろあるいはソフトにしろ、どこで買っても中身は全く同じなのであれば、最も利便性のあるところから購入するようになるのは当然であろう。


 ホテル予約の利便性は、定期的に出張することが決まっているようなビジネス利用には必須である。予約サイトでは去年のデータでは「楽天トラベル」37.0%と「じゃらんnet」33.1%が圧倒的で、3番目は「Yahoo!トラベル」は6.8%だそうである。やはり国内は楽天が強いようである。自分も日常仕事で使っているが、昨年からは夏の観光の宿泊でも穴場を見つけるために利用するようになった。昔はホテルガイドの本を片手に、地方の遠距離なのに電話をかけまくったことがウソのような話でもある。


 やはり利用はAmazon楽天が、いつのまにか中心になっている。だんだん生活に必要なものとして購入するジャンルが広がってくることだろう。他にはショップの個別のサイトからの購入や、コンピニ、ネットスーパーというものがある。コンビニはセブンイレビンは店頭受け取りが可能ということで一時期利用もあいていたが、なんとなく品揃えで中途半端な感じであまり使わなくなった。代わりにローソンやミニストップAmazon楽天からの買い物の受け取りに利用するようになった。ネットスーパーは、おそらく生協タイプが可能性が高いだろう。スーパーなのでやはり主は生ものの食料品などである。新聞広告のチラシにあるようなスーパーの価格表を見ながら注文をして玄関前まで届けてくれるというものである。1人暮らしで夜の帰りが遅い人や高齢者などには、有用なサービスとなるだろう。ネットスーパーの場合はバーチャルショップというより、実際の店舗もあって手にとって生ものなど食料品の鮮度などをあらかじめ知っていて、定期的に同じものを購入する場合が有効だろう。そこが書籍やホテル予約とは違うところだろう。


 不況が長引いて、消費者もますます節約が徹底してきている。ネットショッピングの普及は、むしろその節約を支援するようなものであるとも思える。マウスクリック1発で衝動買いをすることもないとはいえないが、同じ商品でもいくつかのサイトで値段やら購入者の評価などを比較しているうちに、案外冷静になってくるような気もする。