Microsoft Security Essentialsが正式リリース

 すでにMicrosoft Security Essentials Betaを導入することができたので、既存のセキュリティ対策ソフト(SEP)と併用している。今日、PCの電源を入れたら自動的Microsoft Security Essentialsのアップデートが行われ、どうやら正式版になったようだ。ただし見かけ上は何も変更されたようには思えない。

MS、無料ウイルス対策ソフト「Microsoft Security Essentials」を正式...(CNET Japan)
Microsoftの無料セキュリティソフト、ダウンロード提供開始(ITmedia)
Microsoft Security Essentials

 ベータ版は米国だけの数量限定公開だったようで、IEでは国内からダウンロードできなかったようだが、何も知らずにFirefoxからダウンロードしたら普通にインストールできてそのまま使い続けてきた。他のセキュリティ対策ソフトとは排除しあうこともないので、そのまま動作させ続けていた。ウイルス対策としての性能評価はわからないが、少なくとも対策の安心感はある。


 ようやくWindows 7を待たずに正式版となったわけだが、もっと早くこういう無償の形で正式配布がなされてもよかったとは思うが、やはりセキュリティ対策ソフトベンダーへの遠慮もあったのだろう。IEなどよりもマルウェア対策ソフトこそWindowsに標準でバンドルしてもよかったくらいである。もはやウイルス対策をすることはユーザの自由ではなく、ネットを利用する以上は必須の前提だからである。ウイルス感染することは自分ばかりでなく、第三者や組織にも被害を与えかねないからである。


 ところが今後はまだ、Windowsにプリインストールするかどうかは未定であるという。より高度な有料のセキュリティ対策ソフトとの選択の余地を残すということなのだろうか。あるいはIEのような批判を避けたいからだろうか。選択してダウンロードしてインストールするという点では、フリーのセキュリティ対策ソフトと同じような位置づけになったわけだ。それにしてもWindowsを知り尽くす立場にあるMicrosoftが自ら出しているソフトウェアである。ミニマムのセキュリティ対策としては標準で導入しておいていいものではないだろうか。もっとも有料ソフトを出すベンダーは「これ1本あれば万全」と宣伝するのだろうが。


(追記)さっそく、あまりにも予想通りのベンダーの反応だったので苦笑させられる。
Microsoftの無料セキュリティソフトは「お粗末」とSymantec幹部(10.1)