Googleのスクリプティング環境
デスクトップアプリからWebアプリに移行する上で、ExcelのVBAのようなマクロをどうするのかという問題は以前からあった。これまではオンラインOfficeを利用するのは簡易的な場合だけで、あまりマクロの必要性がなかったともいえる。そこまでのことをやるならデスクトップで、というわけである。しかし今後はデスクトップと同様なことを行うマクロというより、複数のWebサービスを組み合わせて、その処理を自動化するようなマクロが必要になるだろう。
VBA相当!? Googleのスクリプティング環境が進化中(@IT) タスクを自動化する「Google Apps Script」、正式公開(8.20)
その言語となるスクリプト言語としては、多くのWebアプリがそうであるように相性としてはJavaScriptになるようでうある。Office的発想からすれば、VBAがJavaScript的なスクリプトに取って代わるということになるかもしれない。特にGoogle Apps Scriptは、GoogleのWebサービスを横断的に利用する場合のJavaScriptになる。VBAは、あくまでWindows APIしか呼び出せないが、JavaScriptならネット上で公開されているAPIなら何でも利用することができるから、できることの範囲は大きく異なることになる。またいちいちWeb画面からクリックしなくてもまとまった処理を実行してしまって、その結果だけを得ることができるようになるだろう。Androidケータイに対しては、PCとの連動も可能になりそうである。逆に言えばネットの場合には、あまりVBAのようなものという固定観点を持たない方がよいかもしれない。実際、オンラインでワークシートの利用を考えるより、他の多くのWebサービスの自動化をかんがえることの方が多くなりそうである。