Googleストリートビューを自転車で撮影

 勝手に撮影されてプライバシーが侵害されるなどとして、世界各地で何かと物議を醸しているGoogleストリートビューであるが、表通りどころか今度は構内の写真まで載せるようになるという。撮影は構内を自転車で走り回って行うという、アイスクリームの販売か何かのような格好で、どこか滑稽ではある。

Google、ストリートビューに大学構内や動物園など追加へ(ITmedia)
US Street View Special Collections Poll(Google)

 プライバシー保護のため、ストリートビューの公開は控えてくれという訴えが各地である一方、積極的に構内の中も紹介したいという組織も現れることを、Googleは期待しているのだろうか。現在のところ、公園や動物園、スポーツ施設、大学などの公共性の高い場所がが対象のようである。施設側からすればストリートビューで紹介してもらった方が、無料の宣伝になると考えるかもしれない。Googleマップをユーザがそのまま商用利用するのは禁じられているから、そのへんはどうなるのだろうか。公共機関ばかりでなく、企業などでも積極的にたとえば工場内を紹介したいなどということもあるかもしれない。そうなるとGoogleマップそのものが広告媒体にもなりうる。


 大学などはキャンパスの通りと校舎だけでなく、大学祭の学内の様子などを学生募集のためにストリートビューで紹介したいと思うかもしれない。下手な宣伝やパンフレットなどよりも、はるかに効率の良い、誰でも目に触れることができる媒体であるからである。


 そうなると今後はプライバシー問題が発生しそうな問答無用の通りの撮影よりは、ポイントごとの施設やその構内を詳しく紹介する方が双方の利益にかなうことになるかもしれない。まだまだ、ストリートビューの行き着く先はどこまでなのか、見当がつかない。



Introducing the Street View Trike