Googleがプログラミング言語「Go」リリース

 Googleがマルチコアプロセッサに対応した、Pythonのようなダイナミックさと、コンパイラ言語C/C++のような性能を持つとするオープンソース言語「Go」をリリースした。これもGoogleの「20%プロジェクト」によるものだという。「Go」とはGoogleの先頭の文字をとったものだろうか。

Google、オープンソースのプログラミング言語「Go」リリース(ITmedia)
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 プロジェクトには、なんとUNIXの開発者ケン・トンプソンも加わっているという。UNIX/Cの初期の頃の人である。ある意味、クラウドの時代に合わせた新しいシステムにマッチした新しい開発用のプログラミング言語が必要と考えているのだろうか。

 インターネットが飛躍的に進歩は続けてきたものの、それに伴った新しいプログラミング言語はここ10年ほど現われていないという。進歩にプログラミング言語が追いついていないというのが実情だという。


 確かに言語の文法はともかく、マルチコアプロセッサの普及およびそれに伴う並列プログラミング言語に、何が適当かというとはっきりはしない。並列プログラミングを前提にした「普通」に使える言語もあっていいはずである。そしてコンパイルが高速だというから、本格的言語となっているようである。


 Lightweight Languageを別にすれば、本格的言語はJava以来、出ていないというか一般には普及していないかもしれない。そのJavaを作ったSunはOracleに買収されて衰退したようだし、これからはプログラミング言語でもGoogleがリードするという意志の表れかもしれない。クラウド時代の言語だと思いたいが、問題はオープンソースとはいえ、Google以外にも広く普及するようになるかどうかである。