Torvalds 氏が Nexus One を賞賛

 何かとその一挙一動が注目されるLinus Torvalds氏であるが、GoogleNexus Oneを痛く気に入ったという。スマートフォンは好みもあるだろうから、Torvalds氏が褒めたからNexus Oneが絶対というわけでもないだろう。ただ、Torvaldsの意外な面や仕事のスタイルが窺いしれた。

Linux生みの親がグーグルの「Nexus One」を高評価(CNET Japan)
「Nexus Oneは勝者」、Linuxの父が絶賛(ITmedia)

 Torvalds氏は電話嫌いだそうで、携帯は持っていてもほとんど電話は使わないようである。もっとも音声通話をよく使うのは、ディベート好きの米国の特性かもしれない。日本では年配者ほど音声通話を使いたがる。携帯を固定電話や公衆電話の代用と考えているからだろう。メールを使うのは面倒くさい。若者は携帯といっても、すでにほとんどがメール中心になっている。むしろ音声通話は苦手か、煩わしいものと考えているのではないか。それはともかく、電話嫌いのTorvalds氏が気に入ったのはスマートフォンの電話以外の機能であるという。簡単に言えば、Nexus Oneを電話とは見ていないようだ。確かにスマートフォンにとって音声通話は、むしろ一部の機能に過ぎないという位置づけだろう。GPSが欲しかったことから、スマートフォンGoogleのナビを利用できることがお気に入りだったようだ。


 ただスマートフォンでもなぜNexus Oneなのか、他のAndroidスマートフォンではだめなのか、iPhoneはどう見ているのか。どうもGoogleのサービスを使えることに主眼があったようである。案外、これまでスマートフォンへの意識が、Torvaldsほどの人でも従来の電話のイメージが抜けていなかったように思われてならない。なので、Nexus Oneのハードウェアではなくて、スマートフォンGoogleサービスが使えることを評価しているようだ。そうであればiPhoneのユーザにとっては、Appleのサービスを使えることに価値があることになり、どちらが勝利者という話でもないだろう。


 さて、日本ではTorvalds氏お気に入りのNexus Oneは、いつどこから出ることになるのだろうか。