AppleがNexus OneのメーカーHTCを提訴

 AppleNexus Oneのメーカーである台湾HTCを特許侵害で提訴したという。iPhoneのユーザーインタフェース、アーキテクチャ、ハードウェアの特許にまで至るとのことだが、簡単にいえばAndroidフォンの外見や造りはiPhoneのマネに過ぎないという訴えだろう。Androidフォンもいくつか出ているとが、その中でもGoogleブランドが冠されたNexus Oneに対してだけに、真っ向からGoogleに戦いを挑むか、出鼻をくじく戦略に出たように思われる。

Apple、Nexus OneのメーカーHTCを特許侵害で提訴(ITmedia)
Google幹部、「Appleは重要なパートナー」(2.16)
Google排除でiPhoneにBing採用の可能性―利するのは誰か(1.26)
iPhoneのデフォルト検索エンジン、グーグルからBingに変更か(AFP BBNews 1.21)

 Androidフォンが進出してきたことから、これまでiPhoneのデフォルトの検索エンジンGoogleからMicrosoftのBingに変更するのではないかという噂もある。確かにiPhone側からすれば、Google検索を多用することは、Googleサービスを中心とするAndroidフォンをある意味で宣伝していることにもなりかねない。Googleは従来からのAppleとの良好な関係を強調するが、Androidフォンが実体化してきたおり、GoogleのCEOが兼任していたAppleの役員を辞任したのを機に、携帯市場では完全に競合関係となってきたことの象徴に見える。今回の提訴はAppleGoogleに対する宣戦布告といってもよいのかもしれない。ただ病み上がりのジョブズが、AdobeFlashに対してといい、最近妙に好戦的になっているように思えるのが気になる。


 今後は携帯市場では遅れをとり検索市場ではBingでGoogleを追い上げたいMicrosoftと、Appleがより結びつきを強化することは十分考えられる。ネットと携帯の検索を含めて、Google vs Apple,Microsoft,Yahooの対立の構図となりそうである。