ソフトバンクからもAndroidフォン発売

 とうとうソフトバンクからも、Androidフォンが発売されることになった。HTC製のほとんどGoogleブランドの「Nexus One」と同じような仕様であるらしい。国内市場では、ソフトバンクiPhoneAndroidも有することになり、やや複雑なことになりそうだ。

ソフトバンクモバイル、Android搭載スマートフォン「HTC Desire」を4月..(CNET Japan)
ソフトバンクモバイル初のAndroidケータイ「HTC Desire」を写真でチェック
ソフトバンク初のAndroid端末“ほぼNexus One”の「HTC Desire」(ITmedia)
HTC“ほぼNexus One”のAndroid携帯「Desire」を発表(2.17)

 スマートフォンは国内ガラパゴス市場を一掃する流れになるかもしれない。iPhoneが国内で発売された頃は、ソフトバンクということもあり「日本ではiPhoneは売れない」などと、まことしやかに言われていたものだ。しかしその状況も徐々に変わっていき、Androidフォンが出るに至っては、日本市場も「iPhone vs Android」にならざるをえなくなったようである。iPhoneの販売権を獲得したソフトバンク以外のキャリアは必然的にAndroidで対抗するしかなくなった。もちろん独自の従来型携帯も新機種として出続けてはいるが、いつまで持つことか。スマートフォンに対する国内携帯は、まるでかつてのPCに対するワープロ専用機のような運命になってくるのではないだろうか。そしてスマートフォンを強力にプッシュしようとすれば、定額パケット料金のさらなる値下げを強いられることになるだろう。これもかつてのインターネット接続の従量制課金から定額制への移行したことに対応する。


 さてソフトバンクiPhoneAndroidの両方を発売することで、国内ではiPhone vs Android という構図が薄れるかもしれない。ソフトバンクとしては二者択一ではなく、選択肢を広げることで、より契約者を増やすことが目的であろう。ソフトバンクと契約すれば、いつでもiPhoneAndroidの相互乗り換えが可能ですよと。海の向こうではAppleがHTCを特許侵害で提訴しているくらいなのに、ソフトバンクにはその影響はないのだろうか。どうしてもiPhoneが欲しいという場合は別として、国内では機種ではなくて、あくまでキャリアを選ぶことだけが問題となりそうだ。4月にドコモからXperia、6月にはKDDIからもAndroidフォンとWindows Phoneが発売されるとなっている。とりあえずは自虐的だが、自分の携帯を含むガラパゴス携帯がいつまで生き延びられるものかを見ておくことにしよう。