米大学で新入生にiPad支給

 iPadの発売が目前に迫ったが、米国のある大学では全新入生にMacBookiPadを1台ずつ支給するプログラムを実行するという。iPadの影響がいろいろと予想される中で、早くも教育現場での試みが動いてきそうだ。

米大学が全新入生にiPadを支給(ITmedia)
筆記用具が要らなくなる日、iPadが大学生にもたらすもの

 当然ながら、まだiPadは実際誰も使ってみたことはないわけで、その段階で大学全体で利用する計画にゴーサインを出すことは時期尚早だという批判もある。それはともかく、自分も最初にiPadの発表で感じたことは、電子書籍リーダーとしての側面ばかりではなく、これは将来的には教科書にもなるし、ノートにもなりうるのではないかということだった。そのうち、小学生がこれまでのように教科書とノートを何冊か持ち歩くのではなく、マナ板のようなiPadのようなものを1枚ランドセルに入れておけば事足りるような時代になるかもしれないということである。早くも大学で、それに近いことを試みようとするものかもしれない。


 iPhoneを全学生に配布するという話もあった。こちらは最新のコミュニケーション方法を学ぶという目的だったようだが、スマートフォンが一般に普及すれば、特に大学を挙げて実践するようなことでもなくなるだろう。だがiPadのようなもの(タブレットPCは一般には何と呼ばれるようになるか)を知の道具としてどのように活用できるかは、まだこれからであろう。まだ確立していない段階だからこそ、大学で実験してみる価値があるともいえるだろう。