YouTubeが5周年、ライブストリーミングも

 YouTubeがサービス開始以来、まだたった5年しか経っていなかったとは、改めてWebの進化の速さを感じさせる。日常、当たり前のようにアクセスしていると、もっと以前からあったもののように思ってしまう。初期の頃の人気はともかく、短期間でこれだけメジャーのサービスになりえたのは、やはりGoogleという後ろ盾があったからといえるだろう。「ようつべって何?」と聞かれたのも今や昔の感がある。

YouTubeが5周年-ライブストリーミングも「提供したい」(CNET Japan)
YouTubeでもライブ動画配信、グーグル徳生氏「ニーズがあれば」 (INTERNET Watch)

 現在、毎分24時間の動画のアップロード、1日10億回の動画再生というのだから、以前から言われているように、その運用はいったいどうなっているのか不思議なことではある。近年でこそ、ブロードバンドが当たり前になり、動画配信にストレスがなくなったことが多くのユーザを惹きつける要因でもある。またストレージが大容量になり、その単価も大幅に下がっていることが、莫大な容量の動画のアップロードにも耐えうる理由にもなっているだろう。


 一方で、かつては動画が回線帯域の6割も占めることから「インターネットただ乗り論」で批判されることもあった。コンテンツに関しては、著作権問題がクリアされてきたのはGoogle傘下になったことで、訴訟にも耐えられることになったことが大きい。またホワイトハウスの公式チャンネルをはじめ、公的なサイトとしても利用されることも多くなったことで、社会的ステータスが上がり、社会にも認知される存在となったことが大きかった。


 YouTube以外の動画サイトとなると、お寒い状況である。当初は併用するはずだったGoogle Videoでさえ、昨年動画のアップロードサービスをやめてしまったくらいである。動画投稿サイトの独占度はGoogle検索よりもはるかに大きいだろう。ただYouTubeが手がけていなかった動画のジャンルもある。それがライブストリーミングである。このジャンルではUSTREAMが有名であるが、YouTubeでも同じようなサービスが始まる可能性があるという。Webカムも当たり前にノートPCに付属している時代であるから、ノートPCに手軽にメッセージを発信しながらでも、YouTubeでリアルタイムでストリーミングということになるかもしれない。Skypeのように1対1ではなく、不特定多数相手に発信できることに意味がありそうだ。YouTubeは誰でも知っているサイトだから、ライブの告知は「○○時にYouTubeで△△で検索して下さい」で済むことになりそうだ。USTREAMもすでにそうであるように、twitterとの組み合わせで、さらにライブも行いやすいことになるだろう。