YouTubeが5周年

 YouTubeが「やっと」5周年を迎えたという。もうネットの普通の存在になっているので、感覚的には「まだ」5年しか経っていなかったのかという気がする。これだけのスピードでの進歩は、やはりGoogleによる買収効果が大きかっただろうか。

YouTubeが5周年 1日当たり20億ビューを達成(ITmedia)
会社の帯域幅の10%はYouTube―セキュリティ企業が調査(4.20)

 1分で24時間分のビデオが投稿されているというのだから、上りも下りもその転送量は大きくなる一方のはずである。昔はネットに動画を流すことは帯域を狭めるだけなのでタブーとされていたが、最近はあまり気にせずに動画をダラダラと見ている光景も当たり前になり、そういう意識を持つ人も少なくなっているかもしれない。


 調査によれば企業の帯域の10%もYouTube視聴に使われているようであり、これにFacebookなどSNSが続くという(米国調査結果)。動画の容量を考えれば、メールなどとは比べるべくもないからだが、懸念があるとすれば、業務に無関係の動画の視聴に帯域が使われてしまっているかもしれないということだろう。それにしても、一昔前とはWebへのアクセスも様変わりしたといえる。動画を一方的に見るだけでなく、Webカムなどを通してユーザからも容易に動画を送信することができるようになっているからである。


 ユーザ1日当たり平均の視聴時間は15分でテレビの5時間に水を開けられているというが、それはむしろ両者の特性の違いだろう。テレビのように決まった時刻に決まった時間だけ見る必要はない。むしろ5時間の内容も15分でおおまかに見てしまうことができるだけ便利だといえるだろう。リアルタイムの中継はまだテレビの範疇だが、いずれYouTubeでも小回りのきく中継が可能になっていくことだろう。