Windows Live Hotmailに新機能
Google Appsに対抗するWindows Liveの中で、Hotmailメールの機能が強化されるという。Gmailがそうであるように、概念としてはソーシャル化を進めることになりそうだ。
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よく経緯は覚えていないが、もともとHotmailとWindows Live メッセンジャーが統合されて、Windows Live Hotmailになってようやく本格的なWebメールになったように思う。フリーメールの歴史はYahoo!メールとともに古いが、Webメールとしての強力さは後発のGmailに遅れをとってきたように思う。自分も日本版が公開された直後からGmailを使い始め、プロバイダのメールはじめ、それまで使っていたいくつかのメールはほとんどすべてやめて、複数のGmailアドレスを使い分けるようになって現在に至っている。Gmailにはもはやかつてのような「フリーメール」という軽さのイメージはない。もちろんメールアドレスはMicrosoftもYahoo!も持っているが、ときどきスパム整理のためにログインするくらいで、送信したりすることはなくなっている。
Windows LiveそのものはSkyDriveを使い出すようになってから、しばしばアクセスするようになった。ついでにHotmailもかつてとは随分と洗練された様子になっていることを横目では見ている。GmailはGoogleのWebサービスやGoogle Appsの中では中核的な役割を担っているように、MicrosoftとしてはHotmailもそうした位置付けにしたいところなのだろう。そこでGmailも進めているようなソーシャル化を今回の新機能では強調したいところだろう。それは、もはやメールだけの話ではなくなり、SkyDrive--Office Web Apps--Hotmailの連携が重要となり、最近のFacebookやtwitterとの連携を含め、それがMicrosoftのクラウドの中核になるとしているのだろう。これまでのデスクトップのWindows--Office--Outlook(Express)からの移行を進めているようにも見えるが、Outlookはともかく、簡単にデスクトップ版のOfficeは捨てられないところにMicrosoftのジレンマは続くことになるだろう。自分としてはSkyDriveにからめて、そこそこ利用することになるだろう。
また発売されたばかりのiPadにも慌てて対応させている。これはiPad市場が今後大きくなることを想定すれば不具合があることは、モバイルを含めて大きなマイナス要因にもなりかねない。Flashとは訳が違うということであろう。