iPadの主な用途は?

 米国でiPadが発売されてから1ヶ月半くらいだが、購入したユーザは高い満足度を示しているようだ。とはいえ、そもそもiPadをどのような使い方をしようとしているのだろうか。

iPadユーザーの9割が満足、一番の不満点は「Flash非対応」―米調査(ITmedia)

 購入者の9割が満足を示しているというが、これは初期購入者はApple支持者、Macユーザ、iPhoneユーザが中心になっていることもあるだろう。まずはマニアックなユーザの反応というわけだ。価格的にも手頃だったということもあるかもしれない。

 電子書籍リーターとしてのコンセプトを持つiPadではあるが、これまでのところ、あまり電子書籍を読むために利用している人はそれほど多くはないようだ。とりあえず、どんな使い方ができるか、文字通り「手探り」の状態というところだろうか。ネットサーフィン、電子メール、アプリ、動画と、普通のPCとそれほど用途が変わらない。まだ、話題性のある電子書籍や専用アプリが少ないことも原因ではありそうだ。何かの目的でiPadを入手したというより、iPadの可能性をいち早く体験してみたいというところか。その意味ではiPhoneの登場時と似たようなものかもしれない。

iPadの主な用途

 不満なところはFlash非対応が挙げられていることが目に付く。半ば強引ともとれるAppleFlash外しが吉と出るか凶と出るか、動画コーデックの標準化とも絡んで微妙なところである。


 日本では発売延期から、ようやく5月28日に発売となるが、やはりどういう用途に利用されるようになるかは未知である。電子書籍にしろ、アプリにしろ日本語版で話題性もあるものが必要だろう。また、どれだけノートPCやネットブックの代用として利用する傾向が表れるかどうか。iPad以外のタブレットPCの登場と、やや中長期的に見ていくしかないだろう。