DellがAndroidタブレット「Streak」を発表

 DellAndroidタブレットPCを発表した。英国では6月から販売が開始され、今年の後半には世界でも販売するようになるという。iPad対抗と思いきや、サイズはスマートフォンXperiaの119×63×13.1ミリに対して152.5×79.2×9.9ミリだというから、やや大きめ程度のものである。両手でがっしりと持つiPadとはコンセプトが異なるもののようである。「Streakはスマートフォンと大画面タブレットの間のスイートスポットにあたる製品」とのことである。そのうちサイズの大きいAndroidタブレットも登場させるかもしれない。

Dell、Androidタブレット「Streak」を発表(ITmedia 5.26)
DellがAndroidタブレット「Streak」を発表、英国で6月発売(INTERNET Watch)

 スマートフォンのような携帯性を持ったタブレットPCという、やや混乱しそうな製品となりそうだ。スマートフォンとは別に携帯するとして、何かメリットがあることになるのだろうか。

 確かにiPadは携帯性とか置き方で、ややまごつきそうな感じは受ける。両手で持ってしまうと見るだけで操作はできないし、かといって片手で持つには肘に抱え込むようにしてタッチパネルを操作しなければならない。机の上に置くにしろ、マナ板のように置くのでは真上から見なければならないし、電子書籍を読むことを想定すれば、斜めに立てかける台とかストッパーが必要になるのではないか。


 それに比べれば、スマートフォンのように、片手で楽に持つことができるタブレットPCは携帯性はよいが、今度はサイズ的にスマートフォンと変わらないのであれば、タブレットPCとしての特性もだいぶ失われることになるのではないか。ネットブックの画面の方がましだということになりはしないだろうか。このへんのDellのコンセプトは、いまいちよくわからない。まだまだタブレットPCに関しては、PCあるいはネットブックスマートフォンの中間のコンセプトを持った新製品が登場してきそうだ。iPadも含め、どういうタイプのものが主流になっていくかは、ユーザの反応次第というところだろうか。