自宅PCをパーソナル・クラウド化?

 草の根的Webサーバー、さらには「パーソナル・クラウド」を目指すものと言ってよいのだろうか。モバイル機器をサーバー化する、フリービットのServerManというソフトウェアの、Windows版が無償公開されれている。

自宅PCを“クラウドストレージ”に ServersManが対応(ITmedia)
iPadをサーバに 「ServersMan」が対応
フリービットが提案する、ServersManという新しい..(CNET Japan 2009.9.10)
自分だけの「クラウド」をいつもそばに(ServerMan)(ダウンロード)

 ネットに接続するだけで自分のPCの特定フォルダをファイルサーバー化したり、PCをWebサーバー化するというソフトウェアやサービスはこれまでもいくつか見られる。モバイル機器に組み込まれたサーバーだったり、Orbや比較的最近ではOperaがブラウザがPCをWebサーバー化するというものもある。


 いずれもサーバーを一般公開するというより、個人が外出先からモバイル機器からただちにファイルをアップロードしたり、自宅PCからファイルを読み出したりする目的が主なようである。その意味ではMicrosoftのSkyDriveやGoogle Docsにネットからファイルを保存するようなことを、自宅のPCを利用してできることになる。そうした意味で「クラウド化」と称しているのだろう。わざわざサーバーを立てる面倒なことをしなくてもソフトウェアをインストールするだけで、あるいは特定サイトをプロキシを経由させると簡単にアクセスできるようになる。ただ、利用が簡単なだけに用途は限定された範囲にとどめておく方が無難だろう。


 「クラウド化」という言葉からは、個人のPCをサーバーとしてネットに参加させるのはよいのだが、複数のPCを連携させることをどうしても連想してしまう。他人のPCと連携はしなくてもよいが、自分の複数のネットに接続されたPCをクラウド化するものにはならないのだろうか。