YouTubeに「動画エディタ」が公開

 HTML5動画の話題が取り上げるられるようになったが、YouTubeでのオンライン動画編集に新たに「動画エディタ」が加わった。YouTubeでのオンライン動画編集といえば、AdobeのPremiere Expressがあったはずだが、それとの関係はどうなったのだろうか。

YouTube、オンラインで動画を編集できる機能を公開(ITmedia)

 動画編集といえばAdobe Premiereだが、Webアプリの時代になるとどうなるかわからない。少なくともYouTubeのように即興的に編集、公開が必要なものは、Premiereのフル機能で編集する必要もないし、動画編集の専門の人ばかりが利用するわけではない。


 Adobeに頼らずにGoogleが自らYouTube上の動画編集を手がけることにしたのだろうか。Premiereは専門家向け、YouTube上の動画エディタは一般向けという棲み分けは十分可能ではあると思われる。この点はGoogle DocsとWeb版を含めたMicrosoft Officeとの関係とは大きく異なるところだろう。


 ただ気になるのはAppleに始まるFlash外しとの関連である。YouTubeAdobeFlashビデオを有名にした。決して画質は良くはないがネット上のビデオを軽量ですぐに流通させる点で成功した。そしてHTML5ではコーデックがあまり関係なく動画が再生されるようになる。そこでAdobeFlashの立場が今後どうなっていくかである。YouTubeがいつまでもFlashビデオを標準にする保証もないかもしれない。