松井は来季エンゼルス構想外か

 エンゼルス・松井が来季は構想外との推測記事がメジャーリーグ公式サイトのMLB.comに出ている。日本には大きなニュースになりそうだ。移籍1年目での成績は、DHとしては物足りないことは確かだが、1年契約だったことと、チームが優勝争いから脱落して来季の構想を考えれば、無理からぬ話ではあるかもしれない。

「松井秀、来季は構想外」と公式サイト報じる(SANSPO.COM)
松井秀、移籍へ…エンゼルス残留オファーせず
4番・松井秀、構想外予測も意に介さず!
Matsui's days with Halos may be numbered(MLB.com)

 例年、春先にエンジンがかかるのは遅いが、今年は春が過ぎて暑くなってきてもなかなかエンジンがかからないような状態だった。5月の連休に朝からBSのメジャーリーグ中継を何日か見ることができたのだが、ほとんど活躍している状態ではなくて残念だった。エンゼルスの4番として期待されたが、早々と5番以降に下げられた。やはり、ここ1発が出ないようだった。そして従来は左投手にも強いとされていたが、今年は左投手相手にはまともな結果を出せていないようで、それが全般的な不振に影響していたかもしれない。8月後半になってからようやく好調を維持するようになってきたが、チームとしては、時すでに遅しという状態だった。昨年までDHだったV.ゲレーロが同地区のレンジャースで好成績を挙げているだけに、その対比で余計に松井に物足りなさを感じられても仕方がなかった。


 今年の不調が環境の変化によるものか、年齢的な衰えがきたせいなのかはわからない。しかしヤンキースの最後に最高の結果を出して一区切りを付けて、さあまたこれからというときに、また移籍先を見つけなければならなくなるのだろうか。メジャーではよくある話とはいえ、松井にはやはりどこかで、腰を落ち着けて活躍してほしいものだ。なにしろ松井一人が動くことで、多くのものも移動することになるからである。


 今年は日本人野手はイチローを除き、全般に低調だった。というより数年は活躍できても、それ以上は続かない。メジャーで10年間出場し活躍し続けるのは、やはりなかなか難しいようである。とはいえ、松井には大きな怪我でもなければ、40歳まではメジャーで活躍してほしいと思う。