クルム伊達がシャラポワを破る

 世界の伊達公子が復活してから、早2年半、当初は日本のテニス界に刺激を与えるためと思われていたが、なかなかどうして、現在の世界のトップクラスと渡り合うだけの活躍である。そしてついに17歳も年の差のある元女王で昨年の同大会覇者のシャラポワを堂々と破るのだから、凄いとしか言いようがない。

クルム伊達、シャラポワを破る/テニス(SANSPO.COM)
Sony Ericsson WTA Tour Singles Rankings

 伊達が引退した頃は、シャラポワはまだプロにもなっていない年齢だった。突如過去からワープしてきた選手と対決するようなものである。普通に考えれば、引退した選手とのエキシビジョンマッチなのではないかと思ってしまう。いったい12年間のブランクは何だったのかと思えるほどである。体力的なものは仕方がないが、むしろ年齢を重ねた分だけ、新たな境地が啓けていたのではないかと思える。


 世界ランキングも、すでに51位まで上がっている。もちろん日本人選手ではトップである。やはり一流選手は仮にどの時代に生まれていたとしても活躍できるものだということを、身をもって示しているようだ。