FacebookとSkypeが提携か

 FacebookSkypeが提携の可能性があるという。いまやトラフィック数でGoogleを抜いたとされるFacebookと、電話にとって代わりそうなSkypeが連携すると、コミュニケーションの分野ではかなりの相乗効果があるかもしれない。

「FacebookとSkype、提携に向け交渉」の報道(ITmedia)
Facebookに就活生向け機能 リクナビと連携
Facebook日本攻略へ 実名主義で「地に足付けてやっていく」
Facebookの現状を知るための18の指標(CNET Japan)

 Facebook基本的実名主義であることと、日本国内ではSNSに対してはmixiのイメージが強く、なんとなくプライバシーが心配で爆発的に普及しているというわけではないようだ。これはネットは匿名主義であり、コミュニケーションのバーチャルなものが普通という認識であろからだろう。また従来より、マスコミがネットと対立する関係からか、ネットの闇の部分ばかりを強調する傾向にあったことも影響しているだろう。


 しかしFacebook実名主義なのは、コミュニケーションの相手として、リアルな人間関係を前提にしているからである。ネット上で初めて知り合ったという人同士のコミュニケーションなのではなく、すでにリアルで親交のある人同士を結ぶものだと考えればよい。だから公開の範囲は「友達のみ」か「友達の友達」までに限定するのがデフォルトの設定であると考えればよい。いきなりプロフィールを(うっかり)一般公開してしまうと、わけのわからない人達からまで友達のリクエストが来ることになる。初めから直接知っている人とだけのコミュニケーションだと考えれば、気も楽である。見知らぬユーザとのネットの燃え尽き症候群を心配することもない。ネットに疲れたら、リアルの付き合いで済ませばいいだけだからである。ネットとはいえ、そのリアルの付き合いといえるのがSkypeによる電話であるだろう。少なくとも顔を知っている関係でなければ意味のない存在だからである。直接顔を付き合わさなけば伝わらないニュアンスはSkypeで補填できるという意味を持つかもれない。写真や動画は、コミュニケーションの観点からは、あくまでも一方的な情報に過ぎないからである。


 個人的にもSkypeを利用して、仕事の打ち合わせをという要望はある。ただ職場からならよいが、自宅からはプライベート空間ということで抵抗がある。裸でいるからというわけでないが、どうしてもSkypeの前でよそ行きの顔をしなければならないことの切替えに抵抗があるからである。それはともかくとして、Skypeとの連携がFacebookの国内での普及に影響を与える可能性はあるかもしれない。