Facebookは「文化的現象」

 Facebookはもはや現代の文化ともいえるものだそうだ。それだけ米国では完全に定着していて、2人に1人は利用しているという。トラフィック量でGoogleを抜いたとされるほどだから、いかに日常的なネット利用に定着しているかがうかがえる。

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 「Facebookは単なるコンピュータオタクの間のブームではない。完全にメインストリームだ」とのことで、ネットでのコミュニケーションの王道になるつつあるといえるだろう。数あるSNSの1つというより、もはやFacebookという1つのジャンルかもしれない。かつてのネットでのYahoo!Googleの地位を脅かす存在にもなりつつあるという。


 Facebookの一般への浸透を示すこととして、映画化もなされるという。必ずしも映画の視点が現実を表しているとは限らないが、それだけあまりネットに縁の少ない一般への認知度が広がることにもなるのだろう。ネットの初期の頃、映画化された「ザ・インターネット」というものがあったが、内容はネットの内容的には荒唐無稽だった。ネットなのに、事実上は重要な情報の入ったフォッピーディスクを持って追跡が逃れるというものだった。最後は敵のシステムにウイルスを送り込んで壊滅させるというだけだった。それでも「ザ・インターネット」というタイトルに当時は結構関心が持たれたかもしれない。現在ではさしづめ「ザ・フェイスブック」のようなタイトルになるのだろうか。


 Facebookは日本人が思うようなバーチャルなコミュニケーションではなく、リアルなコミュニケーションをベースにしているところに、ネットによるコミュニケーションの近未来を示唆する点がある。またそれが「日本の文化」として定着できるかどうかは、まだこれからのことになるだろう。日本なりにアレンジした形で、Facebookが取り入れられることはあるかもしれない。Facebookリクルートの提携や、この不況下での転職のためのコミュニケーション手段などに利用されていく可能性はある。