IPv4アドレスは残り5%未満に

 IPv4の枯渇時期が2011年と言われてきて、いよいよその時期が迫ってきたようだ。現時点で未割り当てのIPアドレスは5%未満となっているという。

IPv4アドレス、未割り当ては5%未満に(CNET Japan)

 もはやカウントダウン状態だが、それに代わるIPv6の普及の現状はどうなのだろうか。もちろん先進国や開発途上国など、国によっても状況は異なるだろう。特に日本国内ではIPv4の割り当て状況とプロバイダなどでのIPv6の整備状況がどうなっているのであろうか。少なくとも割り当てられるIPアドレスがなくなれば、末端のユーザはインターネット接続ができないということになりかねない。新規のドメイン名は取得できても、IPアドレスは取得できないことになる。個々のプロバイダは所有するIPアドレスをうまく使い回してやりくりしているのが現状だろうか。少なくともIPv6を配布しますという話は聞かない。


 一方、OS側のIPv6対応はほぼ整備されているように見える。サーバー用のLinuxもそうだし、WindowsもやたらローカルアドレスIPv6アドレスが表示されるようになっている。グローバルネットがIPv6に対応すれば、いつでも対応可能というところだろうか。


 しかし、IPv6は桁数からいっても、あまり手入力するするようなシロモノには見えない。IPv6が一般化する頃には、少なくてもユーザはURLやドメイン名だけで、IPアドレスはほとんど意識する必要がないか、ルータのようなところで自動変換するために、入力する必要もないようになるのではないだろうか。そうでもなければ少なくても一般ユーザにはIPv6はなじまない。またクラウドの進展により、個別にサーバーを立ててIPアドレスを設定するということもなくなり、クラウドのURLさえわかっていれば済むようになっていくかもしれない。クラウド側のIPアドレスIPv4だろうがIPv6だろうが、ユーザには影響がないということになるだろう。ひょっとすればIPv4の枯渇そのものが、クラウドへのネットの再編を加速させることになるかもしれない。