Facebookのビジネス利用は?

 FacebookがOffice Web Appsと連携することになったのは、ビジネス用途での利用も推進させることになるだろうか。企業内SNSとは以前から言われてもいたし、導入している企業もあるだろう。だがSNSといっても、今の勢いはFacebookである。

Microsoftとタッグを組んだFacebook、企業による利用は?(ITmedia)

 何のソフトウェアやサービスでもそうだが、最初のうちは新しもの好きやマニアックなユーザがつく。しかしそれに遅れて、仕事でも使えることが認識されてくると、しっかりした基盤の下に普及していくことになる。今のところ、ユーザ数は多いものの、ビジネスでどういう活用ができるかは、これからになるだろう。特に米国に比べれば、日本はまだFacebookに対する反応は鈍い。これはSNSといえば国内限定のmixiの影響があるかもしれない。けれどもmixiはビジネス利用という話は聞かなかった。mixiへの先入観でFacebookも見てしまっているのかもしれない。


 特にFacebookのビジネス利用に関する情報は、まだまだ少ない。まだ読んではいないが、ちょうど下記のような書籍も出ている。


Facebookをビジネスに使う本

Facebookをビジネスに使う本


 自分もよくわからずに「ファンページ」を作っているのだが、ビジネス利用にはこのファンページの活用が手掛かりとなるかもしれない。検索すると有名企業のファンページも見られる。ブログでもないTwitterでもない、ややWikiに似た感覚かもしれない。Googleではなく、FacebookWebサービスの中核に置いてブラットフォームのような位置づけにすることは「有り」の話だといえる。Twitterとの連携、最近ではSkypeとの連携、メールを取り込む新メッセージングシステムなど、WebにアクセスするときはまずFacebookにログインするところから始まる。アンドリーセンの新ブラウザ「RockMelt」には、FacebookTwitterのメニューが最初から組み込まれていたりする。国内ではリクルートが学生の就職活動と支援する意味で、Facebookと連携を行うことになっている。SNSのプロフィールを履歴書のように活用できることになるだろうか。


 ユーザが増え、いろいろなWebサービスと連携できるようになって陳腐化されてきた頃、ようやくビジネス利用も本格化してくるかもしれない。