AmazonはWikiLeaksを締め出し

 今週は、米政府の外交機密文書の公開をしているWikiLeaksが物議を醸している。政治的意図はともかく、報道を見ていると、国際的テロのような様相でさえある。主宰者は2日として同じ場所にはいないのだという。

Amazon,Wikileaks締め出しの理由明らかに 政府の圧力ではない..(ITmedia)
謎に包まれたWikiLeaksの運営 創設者は天才ハッカー
グーグルへの攻撃、中国政府の指示だった-WikiLeaks..(CNET Japan)
WikiLeaks、DDoS攻撃を受ける--機密文書公開の数時間前(11.29)

 その公開というのが、現在のネット社会ならではの方法である。日本の尖閣諸島問題のビデオ公開など、かわいいものだとさえ思える。機密情報は暗号化された上、複雑なルートで多くのサイトに送られる仕組みになっているのだという。たとえ主宰者が逮捕されたとしても、この流れは止められないようだ。それはリークする人(内部告発者)がいなくならない限りということになるだろう。


 一時的にホスティングされていたAmazonクラウドが、WikiLeaksを締め出したという。クラウドはこんな使われ方もされるものだと、改めて思える。WikiLeaksには世界中からアクセスがあるだろうから、それにも耐えうるクラウドは有効であり、実際にDDoS攻撃にも曝されたが、それにも耐えることができたとしている。変なことでAmazonクラウドの実力も見せつけたというところだろう。


 同時にクラウドホスティングには技術ばかりではなく、政治的、社会的判断が求められる時代となりそうだ。