BingがGoogleからややシェアを奪う

 Bingがここに来て、若干シェアを伸ばしているようだ。事実上、Yahoo!をBing化したことによる相乗効果が現れたのだろうか。

Bing、米検索市場でGoogleからシェア奪う-米comScore調査(ITmedia)

 昨年暮れから今年1月までに、検索シェアをGoogleが1%落とし、Bingが1%伸ばしている。Yahoo!がほぼ横ばいであることから、MicrosoftGoogleからシェアを奪った形である。Googleはずっと検索シェアを独占的に伸ばしてきただけに、そろそろ頭打ちになりBingもそれなりに認識されてきたというところか。

 GoogleとBing単独では、65.6%対13.1%に過ぎないが、いわゆる「Powered by Google」、「Powered by Bing」を含めたオーガニック検索では、68.2%対25.6%の勢力図となる。ちょうど何年も前のブラウザのIEFirefox他のシェアの動向と似てきている。もっともIEはシェアを落とし続けてきているが、今後GoogleがBingにもっとシェアを食われていくことはあるだろうか。少なくとも現時点では、検索のMicrosoftYahoo!連合が功を奏して、ようやくGoogle検索の独占に待ったをかけた形である。ようやく検索の「2大政党」が固まったような感じだろうか。


 ただ日本市場では、やや異質なことになっている。Yahoo!JapanがGoogleと検索で提携しているからである。その効果が昨年後半頃から現れ、Yahoo!Japanによる検索の集計や動向がGoogleに近づき始めている。よくはわからないがSEO市場では、これまで日本では人気が高かったYahoo!Japanの検索に対するSEOを、Googleに近いものに転換しなければならなくなっているようである。こちらは大政党が「大連立」してしまった形で、支持者の方がとまどっているところかもしれない。