小規模ビジネスにはFacebookが有効か

 エジプトの政変でのような使われ方は特別として、Facebookmixiなどより、むしろビジネスでの利用に可能性があるような気がしている。実際、米国では小規模ビジネスにマーケティングツールとして使われているという。

小規模ビジネスはGoogleよりFacebookをマーケティングツールとして..(ITmedia)

 オンラインマーケティングツールとしてのFacebookの利用は、1年前は50%だったが現在は70%に伸びており、ここでもGoogle(66%)を抜いた形である。また、今は話題のGrouponかと思いきや、まだそれほどリピート率は高くないという。Grouponはクーポン提供のサービスとして単発的だが、Facebookは口コミ的にまず信用を得るという形になりそうだ。その意味では継続性は、ネットならではのロングテールと言えるかもしれない。ソーシャルコミュニケーションならではで、商品の好評も悪評もあっという間に伝わるだろう。CMのような過剰広告や予算は必要とせず、実質的な情報が必要とされるだろう。


 とはいえ、まだ米国での話である。国内的にも企業がFacebookにファンページを持つなど、先行的な試みはしているようだ。Grouponに似せたKAUPONなどは、Facebookと連携したサービスを提供するとしている。国内でのFacebookの普及待ちというところだろうか。ただ、Facebookが本当に効果を発揮するのは、小規模ビジネスとか地域ビジネスであるかもしれない。口コミ効果が有効に働くのは、ある程度狭い分野や地域と言えるかもしれない。ネットがグローバル化を引き起こし、再びローカルに向かうということになるかもしれない。