Google DocsのビューアでPSD形式ファイルなど表示可能に

 Google DocsGmailのビューアとしての機能が拡張され、ExcelファイルそのままやPhotoshopの編集ファイル(PSD形式)などが表示可能になった。これまでGoogle Docsのファイル形式でないファイルも、アップロードして共有できるような、事実上のストレージとしても利用出来るようにはなっていたが、OfficeやPhotoshop表示機能

Google Docsのビューア、Excelなど12種類のフォーマット..(ITpro)
Google DocsとGmailでExcelやPhotoshopファイルの表示が..(ITmedia)

 ExcelファイルなどOfficeファイルは、Google Docsには変換して読み込まれたはずだから、さほど不自由はなかったが、Photoshopなどでは最終出力のJPEG形式やPNG形式にはせずに、編集可能なPSD形式のままで表示できることは大きいかもしれない。IllustratorのAI形式やEPS形式も同様である。


 実際、Photoshop Elementsから作ったPSD形式のファイル(元はPNG形式だったものをわざわざPSD形式にしたもの)を、Gmailでファイル添付して「表示」させてみた。すでに利用可能になっているようである。



GoogleドキュメントビューアからPSD形式ファイルを表示


 WindowsならばMicrosoft Officeがインストールされていないことは少ないかもしれないが、PhotoshopIllustratorはインストールされている方が少ないだろう。Google DocsにアップロードしておくかGmailでファイル添付しておけば、出先からでも、どのPCからでも、少なくとも内容はブラウザで確認することができる。逆に自分のところのPCにはPhotoshopなどがない場合でも、職場などのソフトで途中まで作成したようなファイルの内容や、他人からの共有ファイルを見たりすることもできそうだ。もっとも、画像ファイルの表示だけならAdobePhotoshop.comを利用する手もありそうだが、クラウドの中で総合的にファイルを利用する一環としては、やはりGoogle Docsの方が便利だろう。


 昔はWordがなければ文書が開けない、画像処理ソフトがなければ画像ファイルが開けないなどという感覚が当たり前だったが、Web化、クラウド化によって、少なともデスクトップ版ソフトの時代には厳然と立ち塞がっていたファイル間の壁が、徐々に崩れ去っていきそうである。その最後の壁が、MicrosoftAdobe有償ソフトによるものである。