Google Appsスペシャリスト資格試験

 GoogleもついにMicrosoftCiscoのように、独自の資格試験を導入する? Google Appsについての資格試験だそうだが、一般ユーザというより、企業向けにGoogle Appsを導入、サポートする企業向けのものとなるのだろうか。

Google Appsスペシャリスト認定プログラムがスタート(ITmedia)

 Googleアカウントを持っていれば、誰でも受験資格はあるとはいうものの「IT経験5〜6年と少なくとも3回のGoogle Appsの導入経験」が望ましいという。この導入経験というのがやや問題か。フリーで作るGoogleアカウントならば、ほとんど設定はいらないからである。


 ところが独自ドメイン名を持ち込もうとすると、DNSの設定が必要となる。独自ドメイン名のメールアドレスのためのGmailの受信を可能にするMXレコードの設定をする必要がある。記述方法はGoogleの説明の通りにするだけでよいが、DNSが無事に機能して、Googleのメールサーバーを利用出来るようになるまでは、一悶着あったりする。そもそも組織の中で、自分がDNSサーバーをハンドリングできなければならない。導入の経験としてはここが一番ハードルの高いところだろう。うまくGmailのサーバーと接続できれば、既存の自前のメールサーバーをお役御免にすることができる。そもそもそれが最大の動機で、Google Appsを導入するケースが多いだろう。後はクラウド的に、Webからの設定だけで操作できる。よって、やはりサーバー運用に精通している必要はあるだろう。その上でのGoogle Apps運用だからである。


 Google Appsの中のWebサービス全般に精通していなければならないとすると、範囲は膨大になりそうである。折しもGoogle Appsから使えるサービスがほぼ70種類くらいに拡張されたからである。しかし普段は使わないサービスも多いから、めぼしいサービスに限定して資格試験問題として出題されることになるのだろうか。


 いずれにしても、「Google認定〇〇技術者」のような資格の肩書きが、価値のあるものになっていくものかどうか。