Googleが検索アルゴリズムを変更

 Googleが検索アルゴリズムを大幅に変更したという。Googleにとっては「改良」だろうが、SEOアフェリエイトに血眼になっている企業や業者にとっては、大きな影響があるかもしれない。

Googleが検索アルゴリズムを変更 1割以上の..(ITmedia)
Google、検索結果向上目的のアルゴリズム変更を完了(1.31)
Google、評判の悪い企業の表示ランクを下げるよう検索アルゴリズムを修正(2010.12.2)

 すでに昨年暮れから、評判の悪い企業の表示ランクを下げるようにとか、スパム的サイトの検索結果を下げるなどの変更がなされてきたようである。ただしその影響は悪質サイト意外の一般のサイトには、ほとんど影響しないだろうということだった。


 それに対して今回の発表は、一般のサイトの検索結果にも大きな影響が出るようだ。米国から始まり次第に他国に拡大していくとしている。今回はスパムというより、コピペ的サイト、あまり役に立たないと思われるサイトなどの「質の低いサイト」の順位を下げるものだという。アフェリエイトなどの意図的な検索上位狙いのサイトの次は、内容的に質に低いサイトの順位を押し下げようとの改良のようである。


 特にコピペしただけのサイトが、オリジナルサイトより上位に来るのは避けたいところのようだ。確かに相互リンクしているサイトはともかく、一方的にリンクしているだけで、その内容もリンク先をコピペしただけか一部引用しているだけのサイトが単純検索でオリジナルのサイトよりも上位に来るのはおかしいし、検索する側としても煩わしい。ただ引用していても、ニュースのようにオリジナルサイトの記事の方がすでに消えている場合も多い。そうした場合に、求めている過去記事をコピペしたサイトで読むハメになることもある。


 確かにブログが普及して以来、検索結果にブログ記事が上位に来ることが多くなり「ブログ検索」ではなく、「ブログ除外検索」が必要になるほどである。これにはブログだと思われる用語を除外する工夫をすることだという。たとえば「-トラックバック」「-コメント」のような指定を付加する。しかし毎回いちいち手動の指定するのも面倒だから、自動化されているに越したことはない。今回のアルゴリズムの変更がブログ記事の順位にどれだけ影響するかはわからない。


 Googleの目的としてはユーザのためもさることながら、検索分野で追うBingに対する差別化の意味があるのではないかと推測する。Bingの検索結果もGoogle検索の結果とあまり変わらないというこれまでの評価だったが、Google検索の方が「かゆいところに手が届く」精度の高い結果が得られるという評価に持っていきたいのかもしれない。検索はGoogleのもともとの本業だから、どれだけその品質が高められることになるのかどうか。