PCのイライラする起動時間は

 PCを使おうとするとき、案外億劫になるのは電源を入れて立ち上がるまでの時間である。これから椅子に腰掛けて、さあ仕事をするかというときはともかく、とっさの作業が必要なとき、PCの電源が入っていないと非常にイライラする。携帯ならばいつも電源が入っているのが普通だから感じることではないが、PCについては起動時間は意外に大きな問題である。

PC起動時間、どれぐらいでイライラする?(ITmedia)

 調査によれば、ほぼ1分でイライラする人が20%超で最大、その次が2分と3分がそれぞれ18%となっている。現実的にWindowsを起動すれば1分以上かかるから、かなりの人はイライラしているようだ。現在はPCの利用は当たり前で、ネットにも同時に接続していて、常時「Ready」状態であることが求められる。ノートPCなどであれば、無線LAN接続までスムースにできることを前提とする。また年代が高いほど気が短いというかイライラする時間が短いようだが、仕事で必要に迫られている人ほど当然だろう。


 そもそもクライアントPCであっても、いちいちシャットダウンしておく必要があるのかという気もする。仮に不在の時でもPCに何か作業をさせておくとか、寝ている間にバックアップとかフルスキャンをするとか、PCの電源をオンにしておく必要は結構ある。少なくとも「休止状態」でいいのではないかと思える。電源が入るだけでなく、アプリケーションなど直前に利用していた状態にすぐに復帰してほしいからである。


 さらに起動時間だけでなく煩わしいのは、Windowsの場合、何かアップデートする度にOSの再起動が求められることである。大概の場合「後で再起動」にしていおくのだが、うっかり何かの拍子に再起動してしまって、それまで作業中だった作業がまた初めからやり直さなければならなくなったりすると、腹ただしくなったりする。セキュリティパッチのアップデートは必ずしもこちらの都合によるものではないからである。Linuxだと、システム的にはコンピュータ名を変更するときとか、限られたケースしかない。Windowsのバージョンが上がっても、Linuxのデーモンごとの再起動のようには変わっていないのが不満ではある。