キングカズが慈善試合で歴史的ゴール
予告通りにカズがゴールを決め、カズダンスを披露した。やはりカズはキングだった。いやもう神がかり的だった。野球で言えば予告ホームランを実現したようなものである。これが実現しただけでも慈善試合をやった意味があったような気がした。日本vs日本、現代表vs元代表、後輩vs先輩、いろいろな見方があるだろうが、復興に向けて勇気を与えるという、勝敗を超えて訴えかけられるものと考えたとき、やはりこの人の存在感が一番大きいと思えた。そしてその通りに、今日の主役になった。
キング健在!カズ途中出場で鮮やかゴール(SANSPO.COM) 日本2−1勝利、カズもゴールでダンス披露 ザック、慈善試合は「いい試合になった」 気持ち1つになったゴール/カズコメント(nikkansports.com) カズ、ダンス踊る!日本中を元気づける!(SANSPO.COM)
「魂のゴール」と呼ぶにふさわしい。とても44歳とは思えないプレーだった。そして全盛期の頃を思い出させた。カズはやはりカズだったが、周囲の選手はもう何世代か変わってしまっている。カズだけが時間を超越した存在のように見えた。おそらく周囲の選手もカズをアシストしようとしていたと思われる。それにしても、闘莉王が上がってきて競り合いから前に落としたボールに反応したカズの判断は速かった。キーパーが出てくることを見越して、あっさりとその頭上を超えるゴールを決めた。ザッケローニ監督も「キャリアを象徴するような素晴らしいゴール」と賞賛した。慈善試合とはいえ、この試合の持つ意味からも、記憶に残る歴史的ゴールとなりそうである。
カズゴール&カズダンス