計画停電は4月中に終了か

 Googleカレンダー計画停電のスケジュールを組み込んだが、皮肉なことにそれ以来計画停電は実施されていない。どうやら暖かくなってきたことと節電が功を奏しているようで、一息ついたところだろうか。この調子だと4月中もなくなり、夏に向けての対策を本格化することになるかもしれない。

【東京電力の計画停電】7日も終日見送り(ITmedia)
政府、電力使用制限の発動検討 産業界は“輪番休業”など自主対策
計画停電、4月中に終了…需給逼迫なら再開も(YOMIURI ONLINE)

 これまでは緊急事態ということで、計画停電と節電にも産業界、一般家庭ともに協力した結果、電力需要を抑えられてきたといえるが、4月以降、本格的に新年度の活動が始まるとそうもしていられなくなる。特に産業とそれに関わるサービスには何をするにも電気は必要である。


 計画停電を行わずに済ますとしたら、原発からの電力供給の増加を見込めない現在では、節電を徹底しなければならない。そこで大口需要の企業の電力使用制限のために国の強権発動がなされる可能性もあるという。業界ごとに曜日によって輪番停電ならぬ「輪番休業」も検討されているという。生産効率をあまり落とさずに電力使用を抑制するには相当のアイデアが必要である。ただでさえ不況下で、かなりの効率化をしているはずだから、さらにそれ以上のことが求められる。たとえれば、急に貧乏になったので生活のやりくりをどうするかというようなものである。一歩間違えば、倒産に追い込まれるところも続出する。そうなれば電気も使わずに済む、ではシャレにならない。


 その次が一般家庭の節電である。こちらはチリも積もればで、あまり神経質にならずに協力した方がよい。簡単に言えば、夏は夜型の生活にした方がよいということになる。深夜電力は足りているからである。それは半分冗談として、エアコンをつける時間を限定するしかないような気もする。とにかくワット数の大きい家電の昼やピーク時の使用時間を限定するか、それこそ「大物家電輪番オフ」を実行するしかないだろう。コンセントを抜いておくとか、あまり細かいことにこだわるのでなく、大きい部分の節電スケジュールが重要だろう。