Attachmate GroupがNovellの買収を完了

 よくは知らなかったが、NovellがAttachmate Groupに買収されており、それが完了したという。買収はよくある話ではあるが、古くからのネット企業であることでもあり、その特許権利の行方がどうなるかに注目が集まっているようである。最近でいえば、SunのOracleによる買収に似たようなところがある。

ノベル買収のアタッチメイト、クラウド顧客を..(COMPUTERWORLD.jp)
The Attachmate Group、ノベルの買収を完了(asahi.com)
Novell 株主、Attachmate への身売りを承認(japan.internet.com 2.22)
Novell の特許売却、オープンソース団体が当局の調査を要請(1.4)

 NovellSUSE Linuxを抱えながらMicrosoftとは親密な関係にあった。MicrosoftとすればRedHatなどのLinux系に対抗するために、あえてLinuxの一角であるSUSEを有するNovellを引き込んだ戦略に見えた。何しろインターネットやLinuxが勃興する以前は、MicrosoftネットワークでNovell NetwareWindows NTで対立する関係であった。Linuxが主流になるにつれ、NovellSUSEを買収し、MicrosoftはそのNovellと提携して、それに対抗してきたわけである。


 そして経緯はわからないが、Novellが身売りすることになり、NovellSUSEの名前はブランド名として存続することになるそうだが、権利関係はどこがどういう形で引き継ぐことになるか。AttachmateはSUSEクラウド事業の中核としたいようである。そしていまだにNetwareのユーザも抱えているようだ。Microsoftとの今後の提携はどうなるのか。


 またNovellはいまだに「UNIX」の権利を所有しているのだという。SCOとの訴訟で明らかにされたことだが、UNIXの商標は流転してきた。その権利を所有しようとする企業の命運は儚い(呪われている?)もののようだ。SCOの次はNovellも消え去ることになった。仮にUNIXの権利も売り出したとして、今さらどこか買うところはあるのだろうか。古い部類のUNIXに関わる企業といえるSunとNovellが相次いで退場した、という印象である。