BlackBerryの検索エンジンはBingに
Nokiaの次はBlackBerryのRIMにも、というMicrosoftの動きではある。BlackBerryの標準検索エンジンが、それまでのGoogleからBingに変更されるという。日本国内では普及度からしてさほどの影響はないと思われるが、MicrosoftのGoogleへの追撃策が見え隠れする。
MicrosoftとRIMが提携-BlackBerryの標準検索エンジン..(ITmedia) 「Bing」,「BlackBerry」のデフォルト検索ツールに..(CNET Japan)
Microsoftはネット分野のほとんどで、Googleと競合している。その独走を止めシェアの一部でも奪いたい。しかしデスクトップ時代のドル箱だったライセンス主義が足かせのようになって、ネットの分野では思わしく進んでいないという印象である。そこで食い込むためには、既存の実績のある企業との提携の形を取っている。BingでYahoo!、Windows Phone 7でNokia、そしてBingでBackBerryのRIMである。スマートフォンでの生き残りをかけている。それをクラウドのWindows Azureに繋げたいのである。
こうなると、かつての携帯分野は、スマートフォンのApple、Google、Microsoftの大国の代理戦争のような場へと代わってきている。日本はガラパゴス化と料金体系の影響からか、やや異なる様相である。BlackBerryはAndroidよりも前からドコモがビジネス向けに出しており、一部の企業が採用はしているだろうが、ほとんど注目はされていないだろう。もう少し安価な自由競争が可能になってほしいものである。